CA(キャビンアテンダント)と聞いて、何をしているイメージがありますか?
・いつも笑顔でお客様のリクエストに対応しているイメージ
CAはサービス以外どんなことをしているのか、よくわからないですよね。
こんな疑問にお答えしていきます!
✔️ CAのフライトスケジュールはどうなっているの?
✔️ 笑顔でサービスをしているけれど、苦労や大変なこともあるのでは?
そこで本記事では、CAの仕事内容とスケジュールについて詳しくお伝えしていきます。
この記事を書いた人
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結論からお伝えすると…
ドリンクをお渡しするサービス面よりもお客様の安全をお守りする保安面の役割の方が大きいです。
実際に、保安面ではどんなことをしているのかについてもご紹介していきます。
この記事を読むと・・・
- CAの仕事内容を把握できる!
- CAの勤務形態やスケジュールについて理解できる!
- CAの仕事の苦労や魅力がわかる!
この記事を最後まで読んで、サクッとCAの仕事内容について理解を深めていきましょう!
CAの仕事役割
CAの仕事には、主に以下の2つの役割があります。
- 機内でドリンクやリクエストにお応えするサービス要員
- 安全にお客様を目的地までお届けする保安要員
それでは、一つずつ解説していきます。
サービス要員
・お客様のリクエスト対応
・機内アナウンス
・免税品の販売
・入国書類の配布と書き方の説明 など
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常に気を配りながらサービスをしています。
例えば、
〈ドリンクサービス〉
飲み物をこぼしてヤケドしないか、衣服を汚してしまわないか、などの観点を持ちながらサービスを実施。
お客様が飲み物をきちんと受け取れる状態であるかを確認します。
「人→物→人」の目線で確実にお渡しすることがポイント。
〈ミールサービス〉
お客様が召し上がるペースに合わせてサービスをアレンジしたり、アレルギー対応食をご注文のお客様が本当に食べて良い物なのかを確認したりしています。
さらに、揺れもなくお客様が安全にお食事をお楽しみいただける状態かどうか、という観点も重要です。
〈機内アナウンス〉
ご搭乗されたお客様のニーズに合わせて、アナウンスの内容や入れるタイミングを調整。
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具体的には、小さなお子さま用のミルクを作成したり、お母さまがお手洗いに行かれている間、抱っこしていたりしています。
機内の車椅子を使用して、お手伝いが必要なお客様をお手洗いまでご案内することもあります。
保安要員
〈通常時〉
・非常口の安全確認
・機内に設置されている非常用装備品の確認
・機内に異常がないか不審物がないかなどの安全確認
・離着陸前にはシートベルトの着用状況や手荷物の収納状況の確認
・非常口座席のお客様に脱出援助のご協力依頼や説明
〈緊急時〉
・機内でトラブルが起こった時の対応
・急病人への応急処置
・火災
・ハイジャック
・緊急着陸水時の乗客の誘導と安全の確保 など
サービス要員よりも保安要員としての役割のほうが大きいのは
一目瞭然ですよね。
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迅速カツ的確な判断力と対応力が求められます。
お客様の安全をお守りするため、緊急時を想定した訓練が毎年行われています。
CAの間では、Emergency訓練を略して「エマ訓」と言っています。
知識確認のテストや緊急時にどのように判断し行動するのか、実際に動きながら課題解決をしています。
ドリンクサービス時も、ただお飲み物をお渡ししてるだけでなく
・突然揺れてきたらどうするか
・体調不良のお客様はいないか
・飲み物をこぼしてヤケドしないか
など、常に安全を考えながら行動しています。
CAの仕事スケジュール
CAの勤務パターンと1ヶ月のフライトスケジュールをご紹介します。
CAの勤務パターン
勤務開始/終了時間は担当する便によって毎日変わります。
担当する便数は基本的に1日3〜4便。
1〜2便の日もあります。
乗務終了後、帰宅できる日もあれば、到着地に宿泊する日もあります。
国内線
《コロナ前》基本的に1日3便飛んで地方に滞在する2泊3日や3泊4日パターンが多かったです。
《コロナ禍》1日1便や2便だけ飛ぶ日帰りパターンがほとんど。
2022年夏〜秋頃には、1泊2日や2泊3日パターンが復活してきました。
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国内線の休憩時間についてもよく質問をいただきます。
一般的な会社員にある1時間のランチ休憩などはなく、ご飯の時間は確保されていません。
時間帯によって昼食や夕食が支給され、便間に食事をとっています。
便間は清掃や備品搭載のための時間なので、機内はバタバタ。
ゆっくりご飯食べる、というよりは、数分でご飯をかけ込んで食べる、という感じです。
国際線
長距離・中距離・短距離路線によって、勤務日数が異なります。
・長距離(アメリカやヨーロッパ):4日間で往復
・中距離(東南アジア):3日間で往復
・短距離(中国や韓国):日帰りもしくは1泊2日
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長距離路線は12時間以上の勤務になるため、交代で仮眠をとっています。
CAの1ヶ月のスケジュールを公開
CAの勤務形態は、基本的に4日働いて2日休みの「4勤2休」と言われているシフト制です。
フライトは月に約20日、休日は8〜10日です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
羽田 ⇄ 秋田 羽田 ⇄ 高松 |
羽田 ⇄ 熊本 |
成田→ マニラ(滞在) |
マニラ→ 成田 |
OFF | OFF | 会議 |
羽田⇄ 福岡 羽田→ 福岡(滞在) |
福岡→ 羽田⇄ 伊丹 |
羽田⇄ 新千歳 |
OFF | OFF | 自宅 スタンバイ |
成田 → |
ホノルル (滞在)→ |
成田 | OFF | OFF | 羽田→ パリ |
パリ (滞在) |
パリ→ |
羽田 | OFF | OFF | OFF | 羽田⇄ 沖縄 |
羽田⇄ 新千歳 羽田→ 伊丹(滞在) |
伊丹→ 羽田⇄ 新千歳 |
⇄は往復
→は片道 を表しています。
会議やスタンバイ(*1)など地上勤務の日もあります。
空港か自宅で待機する仕事のことです。
例えば、当日フライトする予定だったCAが出勤できなかったとき(体調不良やトラブルなど)やイレギュラーが発生したときに、急遽アサインされ代わりにフライトをします。
いわゆる、ピンチヒッターです。いつでもどこでも行けるように準備しています。
CAの1日の仕事の流れ
CAは出社から退社までどのような流れで動いているのか、イメージができるように詳しくご紹介していきます。
全体の流れ
国内線も国際線も全体的な流れはほとんど同じ。
①事前準備 → ②CAブリーフィング → ③機内準備 → ④Crewブリーフィング
→ ⑤フライト → ⑥デブリーフィング
お客様に安全で安心なフライトをお届けするため、CAの仕事は①〜③までの準備がとても重要です。
それでは一つずつ解説していきます。
事前準備
メモ
✔️機材特性(乗務する飛行機の種類確認)
✔️路線の特徴
✔️自分の担当ポジション確認
✔️緊急時の知識確認
✔️サービス手順やサービス内容(食事やドリンクメニュー確認)
✔️お客様情報を確認
✔️気を付けるポイント
事前準備として主に上記のことを確認しています。
例えば…
機内では、「仕事に集中したい」「到着後の仕事に備えてゆっくり休みたい」お客様が
多いかもしれないから、静かなキャビンにしよう。
「旅行を楽しみにワクワクした気持ち」のお客様が多いと思うから
楽しく賑やかなキャビンにしよう。
お客様に寄り添った対応につなげられるよう、フライトごとに「どんなお客様がいらっしゃって、どのような気持ちで飛行機に乗ってくるのか」イメージしています。
CAブリーフィング
メモ
✔️アルコール確認
✔️チーフパーサー(フライト責任者)から担当業務の指名
✔️フライト方針や注意点の共有
✔️注意点に対する対応策の共有
✔️サービス担当の役割分担
CAは毎回、初対面同士のメンバーでフライトをしているため、ブリーフィング時にコミュニケーションをよく取ってチームワーク作りに努めています。
機内準備
メモ
✔️緊急時に使用する備品の確認
✔️サービス時に使用する備品の確認
✔️不審な物はないか、壊れている箇所はないか確認
✔️清掃はきちんとできているか確認
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Crewブリーフィング
Crewブリーフィングとは、パイロットとCA同士で行うフライト概要の事前説明のことです。
飛行ルート・揺れの状況・サービスにかかる時間など情報共有を行います。
キャプテンからの揺れの情報を聞いてサービスの進め方を考えています。
フライト
メモ
✔️お客様お出迎え
✔️手荷物の収納状況確認
✔️非常口座席のご案内
✔️DOOR操作
✔️お客様の安全確認
✔️ドリンクやお食事サービス
✔️お客様対応
✔️機内アナウンス
✔️お子様におもちゃをお渡し
✔️車椅子のお客様のサポート
✔️お手洗い清掃
✔️国際線の場合、2食目のサービス準備
✔️機内販売
などなど
フライト中が一番イメージしやすいのではないでしょうか。
デブリーフィング
フライト後には振り返りを行なっています。
メモ
・安全なフライトのために実施したこと
・サービスで工夫したこと
・お客様から反応
・改善点 など
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CAの1日の流れはイメージできましたか?
全てはお客様に安全で安心なフライトをお届けするため、フライト前の事前準備や安全確認に力を入れています。
CAとしての苦労や大変さ
CAという仕事は、想像していたよりもずっと体力勝負でした。
また、一日に1000人以上のお客様と接することもあり、トラブルやご意見が発生してしまうこともあります。
機内ではいつも笑顔で対応しているCAのあまり見ることのない苦労と大変さを、2つご紹介します。
生活が不規則
CAの仕事は、早朝深夜のフライトや時差があり勤務時間は不規則。
夜間働いて、朝の5時に仕事が終わる日もあります。
一般会社員の9時〜17時のようなルーティンはつくれません。
また、乗務中の仮眠は、行き先にもよりますが約1〜3時間程度。
ステイ先での拘束時間もあり、生活のリズムも狂いまくりです。
お休みも不定期で、GW・夏休み・年末年始はほぼ稼働しています。
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とにかく体力勝負
想像していたよりもずっと、体力勝負。
長い勤務時間のなか、機内を動き回り、時には重いものも扱います。
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また、出社時刻も早朝/深夜だったりと時間帯もさまざまなので、体調管理も重要です。
国際線では時差もあるので、しっかり休養して、次のフライトに備えなければなりません。
CAになると体力がつき、自己管理の徹底や、オン・オフの切り替えも上手くできるようになります。
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CAの仕事のやりがいや魅力
確かに、苦労や大変なこともありますが、それ以上にCAならではのやりがいや喜びもあります。
一日に1000名以上の人に出会える
乗務する機材と便数にもよりますが、1日に100〜1000名以上のお客様に出会えます。
人それぞれ年齢も国籍も異なるので、とても刺激があります。
そんな中、機内では多くのお客様とお話をさせていただく機会もあり、見聞が広がり、新たな発見や心温まるほっとする瞬間も。
お客様に何かできることはないか、自ら考えて発信し、チームで意見を出し合ってメッセージプレートを作成することもあります。
お客様から「ありがとう」と感謝のお言葉をいただいた時は、やはり嬉しいもの。
お客様の大切な時間を共有し、お客様にとって素晴らしい旅になるようなお手伝いができるのです。
お客様の意見や反応などを直接感じとることができるのは、CAの仕事のやりがいの一つではないでしょうか。
キャリアアップした時
CAの仕事は、まず国内線からスタート。
経験を重ねて国際線エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスへとキャリアアップしていきます。
キャビンの責任者の資格も取得します。
フライトで任される役割や経験を活かして、成長し続けることができます。
CAとしてだけではなく、ひとりの人として、責任感を持って長く仕事に携わっていけるというやりがいもあります。
どのようにキャリアアップしていくのか、に関しては次の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご参考になさってください。 続きを見る
CAとしてのキャリアプラン
国内外問わず、いろんな場所に行ける
CAは日本全国世界各地に滞在するフライトスケジュールが組まれています。
現地の食事や観光も楽しみの一つ。
一度きりではなく、何度も行けることも魅力ではないでしょうか。
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クリスマスマーケットが開催されているので、
最高ですよ〜。
CAになるために必要な5つの心得
CAを目指す上で、必要な心得について以下の記事にまとめています。 続きを見る
よろしければご覧ください。
CAになるために必要な6つのスキル
まとめ
本記事では、CAの仕事内容とスケジュールについてお伝えしてきました。
サラッとおさらいしておきましょう!
- フライトは月に約20日、休みは8〜10日
国内線の場合・・・平均1日に3便フライト
国際線の場合・・・長距離4日で往復/中距離3日で往復/短距離日帰りか1泊2日 - CAの仕事の1日の流れ
①事前準備
②CAブリーフィング
③機内準備
④Crewブリーフィング
⑤フライト
⑥デブリーフィング(振り返り) - CAの仕事の大変なこと2つ
・生活が不規則
・とにかく体力勝負 - CAの仕事のやりがいと魅力3つ
・1日にたくさんの人に出会える
・キャリアアップできる
・国内外いろんな場所に行ける - CAになるための心得
マインドと行動力が必要
CAの仕事は、多様なお客様と接することができるので、日々新しい発見や学びがあります。
また、サービスに正解はなく、常にお客様視点・お客様に寄り添った対応を追求し続けています。
フライトは毎回異なるメンバーでも安全なフライトをつくらなければなりません。
個人の強みを活かし、チームワーク良く、みんなでフォローし合いながら乗務しています。
CAのように世界中を飛び回りながら活躍できる仕事はあまりなく、本人の熱意次第であらゆる方へキャリアアップもできるので、とても魅力的な仕事の一つなのではないでしょうか。
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CAの仕事に限らず、就職/転職活動中は特に、体調管理はとても大切。
ご無理はなさらないようご自愛くださいね。