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【航空業界で働きたい人必見!】航空業界に求められる4つの要素とは?

2022-10-26

 

就職活動を進めていく中で、必要不可欠である”業界理解”。

 

「航空業界の理解を深めたいけど、何をすれば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

こんな方におすすめ

  • 航空業界に興味があるけど、どんな業界かわからない人
  • 航空業界にはどんな職種があるのか知らない人
  • どんな人が求められているのか気になっている人

こちらの記事では、業界理解を深め、航空業界に求めらている4つの要素について詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

 

こちらの記事を参考にして航空業界に関する理解を深めていきましょう!

 

航空業界とは

航空機を使用して、お客様や荷物を国内や国外に運ぶサービスを行なっている業界。

お客様を目的地までお届けするイメージが強い航空業界ですが、実は暮しの中の身近なモノも航空業界の活躍によって運ばれています。

また、飛行機で運ぶ物を「航空貨物」といいます。

航空貨物の例

・生鮮食品
・医薬品
・自動車
・精密機器
・動物
・救援物資 などなど
現役CA
世界に航空会社は、何社くらいあるかご存じですか?
なんと・・・1000社以上もあるそうです!私はほんの一部しか知らなかったので、この数を聞いてとても驚きました。

 

航空業界2つの分類を比較

航空会社は、フルサービスキャリアとローコストキャリアの大きく2つに分類されています。

それぞれ比較しながら紹介していきます。

 

フルサービスキャリア

・国内では、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)が当てはまる
・航空券が高い
・食事やドリンクサービス無料(航空券に含む).
・預け荷物無料(各航空会社により重さ・サイズ規定あり)
・機内エンターテイメントあり
・座席の指定無料
・ラウンジ一部あり
・乗り継ぎしやすい
・マイレージサービスがある

フルサービスキャリアは、LCCと比較すると航空券は高いですが、サービス内容が充実しています。

ローコストキャリア(LCC、格安航空会社と呼ばれる)

・ジェットスター・ジャパンやピーチアビエーションが当てはまる
・航空券が手に入れやすい
・サービスに別途料金必要
・預け荷物別途料金必要
・機内エンターテイメントなし
・座席の指定有料
・ラウンジなし
・乗り継ぎ重視していない
・マイレージサービスを導入していない航空会社がほとんど

LCCの魅力は、航空券が手に入れやすいこと。

しかし、購入時期によってどちらも値段がさほど変わらないときもあるので、要注意です。

 

次に、航空業界にはどんな職種があるのか、について解説していきます。

 

航空業界にかかわる職種

パイロット

飛行機を操縦して、お客様や荷物を目的地まで安全にお届けすることが仕事。

つまり、パイロットは飛行機に乗っている人の命を預かる重要な職種です。

航空会社のパイロットになるには、「定期運送用操縦士」資格が必要。

専門学校で学んで資格を取得する方法と、航空会社が募集する自社養成パイロットに応募して、訓練を受けて資格を取得する方法があります。

 

客室乗務員

CA(キャビンアテンダント)とも呼ばれています。

飛行機にご搭乗されるお客様が、安心して快適にお過ごしいただけるようサポートします。

ドリンクやお食事を提供しているサービス要員のイメージが強いですが、保安要員としての役割もあります。

お客様の安全確認をしたり、機内で不安全なことがないよう未然防止したり、トラブルを対処したりもしています。

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グランドスタッフ

空港のチェックインカウンターで搭乗手続き、手荷物のお預かり対応、搭乗案内など地上業務全般を行います。

空港内でお客様をサポートすること、時間通りに飛行機が出発できるよう、臨機応変かつ迅速に対応することが主な役割です。

 

航空整備士

飛行機の整備、点検、保守および整備スケジュールの管理を行います。

小さな変化に細心の注意を払い、故障を未然に防ぎ、安全な輸送を実現するための仕事です。

・フライト前後の飛行機の整備・点検
・長時間のフライトを終えた飛行機を格納庫で細かく整備・点検
・飛行機の部品を外した精密なチェック
を主に行っています。

航空整備士になるには、専門学校や大学の理工系や機械系学部を卒業し、国家資格を取得しなければなりません。

国家資格の受験には整備経験が必要です。

国土交通省の指定を受けた専門学校であれば、実地試験の全て、または一部が免除されるそうです。

そのため、在学中に資格を取得できる学校もあります。

大学に進学する人は入社後に整備経験を積んでから受験します。

 

ディスパッチャー(運航管理者)

・運行路の気象状況や必要な燃料量を計算し、フライトプランを作成
・フライト中に気象状況などを確認し、パイロットや管制官に指示を出す
・緊急時の着陸先の手配
・搭乗人数の管理
・搭載貨物の重量管理
を主に行っています。

2年間の実務経験を経て、「運航管理者技能検定」の資格を取得する必要があります。

 

グランドハンドリング

・到着した航空機の誘導
・貨物コンテナの搭降載
・航空機のプッシュバック
(飛行機は自分でバックできないので特殊な車で押してあげること)

それぞれの業務に応じて「大型特殊自動車免許」「危険物取扱者」などさまざまな資格が必要です。

 

航空管制官

空港にある管制塔から、主に以下のことを行っています。

・離着陸の許可
・飛行場面の走行経路の指示などを出す
・空港から離陸した航空機をレーダーで捉えて方向別に誘導
・各方面からの到着機の着陸順序を決定し指示を出す

 

入国審査官

・外国人の出入国審査
・日本人の出帰国確認
・在留審査や難民認定に関する調査業務など

 

税関職員

・輸出入貨物の審査や検査
・密輸入の取り締まり
・航空貨物などの通関業務など

 

次に、航空業界で働くにはどんなスキルが求められるのか、について解説していきます。

 

航空業界に求められる4つの要素

チームワーク

飛行機を一便飛ばすのに、さまざまな職種の人がかかわっています。

つまり「チームで仕事をする」ことが大前提。

全ては安全運航のために、チーム全体で仕事に取り組んでいます。

航空業界で働くすべての人が、「自分一人の力だけでは限界があり、チームメンバーと多角的な見方をした方が大きな成果を得られる」と知っているから。

お互いを尊重し合い、協力・連携できるチームワーク力がとても重要です。

 

コミュニケーション

航空業界では、コミュニケーションが必要不可欠。

「まあいっか…」や「〇〇してくれているだろう…」のような思い込みの積み重ねが、重大な事故につながりかねません。

そのような人間が起こすエラーを「ヒューマンエラー」と呼んでいます。

このヒューマンエラーをゼロにすることはできません。

なので、積極的にコミュニケーションを取りながら、チーム一丸となって未然防止に努めています。

「あれ、どうなったかな?」などのちょっとしたことも、気づいたことがあれば即伝える。

安全を守るため、チームで連携を取って情報共有をし、「たかが一声、されど一声」を大切にしています。

 

基本に忠実に行動

毎日毎便繰り返される業務の中で、基本に忠実に行動すること。

それがお客様との信頼関係につながります。

「基本」つまり「当たり前のこと」をないがしろにした時、信頼は崩れます。

信頼は、積み重ねるのに何十年とかかりますが、失うのは一瞬。

お客様との信頼関係なくして、航空業界は成り立ちません。

このことを肝に銘じて、基本に忠実に仕事をしています。

 

おもてなしの心

「接客」ではなく「接遇」を。

接客: 客に応対すること

接遇: 心を込めて相手をもてなすこと

お客様に接する客室乗務員やグランドスタッフだけでなく、航空業界どの職種でも、お客様とつながっています。

「お客様に喜んでいただくため」自分たちにできることを日々実践しています。

 

まとめ

本記事では、業界理解を深め、航空業界に求められる4つの要素について解説してきました。

  • 航空業界とは・・・航空機を使用して、お客様や荷物を国内や国外に運ぶサービスを行なっている業界
  • 航空業界は2つに分類される
    ・フルサービスキャリア
    ・ローコストキャリア
  • 航空業界に関わる職種
    ・パイロット
    ・客室乗務員
    ・グランドスタッフ
    ・航空整備士
    ・ディスパッチャー(運航管理者)
    ・グランドハンドリング
    ・航空管制官
    ・入国審査官
    ・税関職員
  • 航空業界に求められる4つの要素
    ①チームワーク
    ②コミュニケーション
    ③基本に忠実に行動
    ④おもてなしの心
現役CA
航空業界に関する理解は深まりましたか?

新型コロナウイルスの影響により、航空業界を取り巻く状況は大きく変動しました。

これから就職を目指すのであれば、航空業界がおかれている現状をしっかりと把握しておきましょう!

業界研究や企業研究をする際には、本からの情報収集がおすすめです。

就職活動に役立つ良書だけを厳選しました。

よろしければご参考になさってください。

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そして、憧れやイメージだけではなく、入社後自分がどのように貢献していきたいのか、具体的に考えて試験に臨んでくださいね。

 

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現役CA

世界中を飛び回っているCA(キャビンアテンダント)|CA歴7年|日系大手の航空会社に勤務|国内線と国際線どちらも乗務| これまでのCA経験を活かして、少しでもお役に立てる情報発信ができるよう努めて参ります。 どうぞよろしくお願いいたします。

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