CAのお仕事

【CAが解説!】第一印象をよくする4つのポイント

2022-10-22

初対面の人に会うとき、第一印象を意識できていますか?

1日に何百人ものお客様と接しているCA。
お客様が飛行機に乗ったその瞬間や、ドリンクを伺うときなど
場面ごとにそれぞれのお客様の第一印象をみてきました。

こんなお悩みを解決していきます!

✔️ 第一印象について全く気にしていなかった…
✔️ 第一印象をよくするにはどうすればいいの?
✔️ CAはどんなことに気をつけているの?

本記事では、CAが実践している”第一印象をよくするポイント”について解説していきます。

この記事を書いた人

この記事を参考にして早速、第一印象を良くしていきましょう!

第一印象の重要性

「人は見た目が9割」「人の印象は最初の7秒で決まる」と言われています。

ほんの数秒で自分の第一印象が決まってしまうのです。

しかも、その印象は、3ヶ月〜6ヶ月続くとも言われています。

一度悪い印象を与えてしまうと挽回するのはなかなか難しい…現状です。

第一印象よく、スムーズに物事を進めていきたいですよね!
そこで、第一印象に関する興味深い心理学の法則がありますので、1つご紹介します。

メラビアンの法則

メラビアンの法則では、人がコミュニケーションにおいて重視する割合を示しています。

心理学の研究結果により、相手に与える印象には、
「視覚情報が55%」「聴覚情報が38%」「言語情報が7%」と言われています。

言葉の情報よりも、見た目で判断する「視覚」が重要ということが分かります。

視覚情報
・表情
・服装
・髪型
・身振り、手振り

聴覚情報
・声の大きさ
・声のトーン
・声の質
・話す口調
・話す速さ

言語情報
・話の内容
・言葉の意味

第一印象が良い人と良くない人

機内ドリンクサービスで、お飲み物を伺う数秒間でも、このお客様素敵な印象だな、と感じたものをあげてみました。

第一印象が良い人

・清潔感がある
・笑顔
・髪型が整っている
・TPOに合わせた服装
・テキパキした動き

第一印象が良くない人

・清潔感がない
・無愛想
・髪の毛がボサボサ
・だらしない服装
・だらっとしている
・馴れ馴れしい

第一印象をよくする4つのポイント

①身だしなみ

簡単身だしなみチェックリスト

□髪が寝ぐせやボサボサになっていないか
□目やに、鼻毛、歯の汚れはないか
□洋服のシワや汚れはないか
□爪の長さは長すぎないか
□口臭、体臭はケアしているか
□猫背になっていないか
□靴は磨いてあるか、汚れキズはないか

②笑顔

笑顔を絶やさない方は、誰から見ても素敵。
笑顔で話しかけてもらえると、誰でも嬉しいですよね。

しかし、コロナ禍によってマスクを着用していることもあり
笑顔が伝わりづらくなりました。

CAは目元から伝わる笑顔を意識しています。

笑顔を向けられて嫌な気持ちになる人はいません。

日頃から笑顔を意識して、相手のことを思いやりながら、
ニコッと笑ってみてください。

面接時のポイントは、安心感のある笑顔です。
口角を少し上げて控えめに笑うと知的さが出てきますよ。

現役CA
ドリンクサービス時にも
笑顔で返してくださるお客様がいらっしゃると
素敵だなあと感じています。

③所作

「所作」には立ち振る舞いや身のこなしという意味があり、物を取る、椅子に座る、歩くなど、日常の動作すべてに通じています。
少し意識するだけで、周りの印象を大きく変えることができます。

美しい所作の基本はとにかく「丁寧に」です!
激しい動きは、せかせかと落ち着きのない印象を与えます。
どんな動作をする時でも、常にゆっくり丁寧にすることを心掛けて。

指先をそろえる
手元は自分が思っている以上に見られているものです。
美しく見せるには指先を揃えてピンと伸ばすこと。

スマホを触る動作も、指先がきちんと揃っているととっても上品。
モノを取る動作は、わし掴みにするのではなく、親指・人差し指・中指の3本をメインに使うとエレガントに見えます。

両手を使う
片手で行える動作を、あえて両手で行うのも、所作を美しく見せるテクニックです。
飲み物を飲むとき、扉の開閉のときなどは、反対の手を下にそっと添えてみて。
誰かに何かを渡す時も、両手で行うと丁寧な印象になり、これだけでも好感度がグッと上がります。

正しい姿勢
猫背の人と背筋が伸びた人、どちらが印象がいいか聞かれたら、答えるまでもないですよね。
肩を少し後ろに引き、頭頂部が上に引っ張られているようなイメージを持つと、自然と背筋がシャンと伸びます。
慣れないうちは、無意識のうちにすぐ元の姿勢に戻ってしまうので、こまめにチェックしてみましょう。

現役CA
お客様にお飲み物をお渡しする際は
指先を揃えています。より丁寧さが伝わります。

④言葉遣い

言葉が乱雑だと、一気にイメージダウンしてしまいます。
上品な言葉使いや正しい発音・読み方といった、きれいな日本語を話す人には、知性や品格を感じるもの。

CAはクッション言葉をよく使っています。
・恐れ入りますが
・お忙しいところ大変恐縮ではございますが
・お仕事中失礼いたします
・お手数をおかけしますが
など、相手の状況に寄り添える魔法の一言です。

ぜひ、今から活用してみてください。

反対に、お客様から「お手すきの際で構いませんので、〇〇をお願いできますか」と
丁寧な言葉遣いをしてくださると、1番に対応しています。

さらに、目を見て穏やかに話すことで、相手の心にもしっかりと届けることができます。
アイコンタクト・アイホールドは大切です。

面接時など、「その時になればちゃんとできるから大丈夫!」のような油断は禁物。
とっさの場面ではつい普段の口調が出てしまいます。

日頃からきれいな言葉使いを意識してくださいね。

まとめ

本記事では、CAが実践している第一印象をよくするポイントについて解説してきました。

  • 第一印象の重要性
    ・人はコミュニケーションにおいて、55%の割合で見た目で判断している。
    ・第一印象は7秒で決まり、その印象は3〜6ヶ月続く。
  • 第一印象が良い人と良くない人の違い
  • 第一印象をよくする4つのポイント
    ①身だしなみ
    ②笑顔
    ③所作
    ④言葉遣い

「人は外見ではない」という意見も間違ってはいません。

ただ、ビジネスの世界では、第一印象がよくないと
内面を知ってもらう機会が与えられないことも事実です。

内面を知ってもらう"きっかけ"として、第一印象をよくしていきたいものですね。

自分は印象いいから大丈夫!という油断は禁物です!

第一印象は、自分が決めるのではなく、相手が決めること。

ぜひ一度、周りの人に自分の印象について聞いてみてください。

今回ご紹介した5つのポイントを自然とできるようになったら、
第一印象がグッと上がっていること間違いなしです。

少しの意識で大きく変わる第一印象。

ふとした瞬間にも、自然に出せるように、日頃から意識してみてください。

  • この記事を書いた人

現役CA

世界中を飛び回っているCA(キャビンアテンダント)|CA歴7年|日系大手の航空会社に勤務|国内線と国際線どちらも乗務| これまでのCA経験を活かして、少しでもお役に立てる情報発信ができるよう努めて参ります。 どうぞよろしくお願いいたします。

-CAのお仕事