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キャビンアテンダントに必要な英語力とは?現役CAがまとめて解説!

2023-01-20

英語はさけては通れない、CAにとって必須のスキル。

・CAになりたいけれど、英語力はどのくらい必要なのかわからない…。

・実際のフライトではどんな英語を使っているの?

・CAに必要な英語力を身につける方法が知りたい…!

CAになりたいけど、英語に自信がない方も多いのではないでしょうか。

この記事を書いた人

 

こちらの記事では、CAに必要な英語力について詳しく解説します。

現役CA視点からも、「CAになる前から早めにやっておけば良かった〜」と思ったことも記載しています。

現役CA
私のように後悔することのないよう、英語力を上げて不安を吹き飛ばしましょう!

 

CAに英語力が必要な理由

なぜCAに英語力が必要なのでしょうか?

結論からお伝えすると・・・

「外国籍のお客様やクルーと正確かつ迅速なコミュニケーションを取るため」

近年、国際線だけではなく国内線にも多くの外国籍のお客様がいらっしゃいます。

海外からお越しのお客様にも平等に安全で快適なフライトを提供しなければなりません。

英語が聞き取れない、うまく伝えられない、となるとお客様の不安や不満が募り、安全を守るうえで大切な信頼を失ってしまいます。

また、日系の航空会社にも海外ベースのクルーも在籍しているため、フライト中は必然的にお客様ともクルーとも英語でしっかりとコミュニケーションを取る必要があります。

現役CA
つまり「CAになる=英語力を身につける」ことが重要。

CAになるために英語力は必須ですが、具体的にどのくらいの英語力が求められるのか、これから詳しく解説していきます。

 

CA採用試験の時に求められる英語力

CA募集要項の英語力に関する項目には、具体的な数字がはっきりと明記されています。

一つずつ確認していきましょう。

TOEIC®︎550点〜600点以上(英検2級)程度

航空会社ごとにどのくらいの英語力が求められているのか、新卒採用の応募資格を確認してみましょう。

日本航空(JAL) TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有することが望ましい。
全日本空輸(ANA) TOEIC600点程度以上の英語力を有すること。
AIRDO TOEIC550点または英検2級程度の英語力を有する方
ソラシドエア TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有する方
スカイマーク TOEIC600点または英検2級程度の英語力を有する方
スターフライヤー TOEIC600点程度以上の英語力が望ましい。
アイベックスエアラインズ TOEIC550点程度の英語力を有し、外国人乗務員との意思疎通が円滑に行える方
*1 GTEC-LRとは

ベネッセコーポレーションとベルリッツにより共同開発された「読む」「聞く」の英語コミュニケーション能力を測定するテスト。自宅受検も可能で、テスト終了直後にスコアを確認できます。

募集要項を見てわかるように、ほとんどの企業が「TOEIC600点以上」を基準としています。

TOEIC L&R 2021年度の平均スコアは611点。

つまり、CAに求められるTOEICスコアは極端に高い点数ではなく、平均的なレベルだとわかります。

また、TOEIC®︎には公開テスト(個人受験)とIPテスト(団体受験)がありますが、どちらのテストのスコアを提出しても問題ありません。

CA同期
TOEIC®︎600点は、早めにクリアしておくことをおすすめします!

 

TOEIC®︎600点以上で英語試験が免除になる航空会社もある

英語試験に関して、 ANAの採用情報ページには以下のような記載があります。

TOEIC600点以上もしくはGTEC260点以上の英語証票を1次選考会場にお持ちいただける方は英語試験を免除いたします。

ANA新卒採用|客室乗務職|選考ステップ

エントリーシート提出期限までに、TOEIC®︎600点取っておくと安心ですね。

 

TOEIC®︎600点未満でも応募できる

エントリーシートにTOEICスコア記入欄はありますが、600点未満でも応募することはできます。

TOEIC®︎600点未満だから絶対にCAになれない、というわけではありません。

なぜなら、航空会社は「人物重視」の選考を行なっているから。

英語力以外の自分の強みや素質をアピールして、内定を獲得した人もいます。

 ANAウイングスの採用情報ページには、以下のような記載があります。

私たちの仲間として一緒に働いて頂く方の人物重視の選考を行なっているため、英語の点数だけで合否は決まりません。

 ANAウイングス|客室乗務所|FAQ

現役CA
TOEIC®︎600点未満だからといってあきらめるのはもったいないです。チャレンジしてくださいね!

 

実際のフライトではTOEICスコアよりもリスニング力とスピーキング力が必要

CA業務において特に重要なのは、リスニング力とスピーキング力。

国内線でも外国籍のお客様が多くご搭乗されるようになりました。

フライト中、外国籍のお客様と英語でコミュニケーションを取るのはもちろんのこと、国際線では海外ベースのクルーと一緒に仕事をすることもあるため、業務上の会話や連絡も英語で行います。

現役CA
CAになると、英語が必要な場面がたくさん出てきます。

次の章では、CAになってからどのように英語に携わっているか、具体的に解説していきます。

 

入社後の訓練で使う英語は、丸暗記できる

入社後は約2ヶ月間の訓練が行われますが、緊急訓練で使用する英語は、単語や短い文章が多く、アナウンスの内容も丸暗記しています。

国際線の訓練では、さまざまなシチュエーションに活用できる英語フレーズのコンテンツ資料が用意されています。

ワインや料理の説明など複雑な内容も含まれているため、こちらも丸暗記した方が良いでしょう。

訓練で使用する英語は丸暗記できますが、実際のフライトでは暗記した英語だけでは力不足です。

 

国際線ではお客様にほとんど全ての説明を英語でする

機内で使用する英語は、安全に関する説明・食事関係・出入国書類・不具合やイレギュラー発生時の対応をする際に必要です。

上記以外にもお客様が困っていることを解決したり、体調不良のお客様の対応をしたりと状況に応じた英語力が求められます。

英語力が高い方が有利なのは一目瞭然。

万が一のことが起こったとき、不安な気持ちのお客様にきちんと状況を伝えて、安心させるのもCAの役割です。

間違った内容が伝わってしまえば、パニック状態になりかねません。

そのため、正確に英語で伝えるスキルが求められます。

このスキルは英会話を繰り返していく中で、身につけることができます。

 

海外ベースのクルーとのコミュニケーションは英語で行われる

国際線では海外ベースのクルーと一緒に乗務することもあり、業務上の会話は基本的に英語。

乗務前のブリーフィング(打ち合わせ)も英語で行われることもありますが、概ね決まった流れなので英語が苦手でも問題ありません。

しかし、英語が苦手だからといって、最低限の会話だけしかしないのは望ましくないです。

英語がヘタでも良い、大切なのはヘタでも相手に伝えようとする気持ち。

最初は「調子はどう?」「よく眠れましたか?」などの他愛もない会話をして打ち解けるところからはじめましょう。

また、自分の状況(初めて責任者を担当する)などを、相手に伝えることで先回りしたサポートをしてくれます。

海外ベースのクルーはその路線のプロフェッショナル。

積極的にコミュニケーションを取って、注意事項やスムーズにサービスを進める方法などを教えてもらい、チームワークよく業務を遂行していきましょう。

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国際線乗務は、英語力に磨きがかかる最高の環境です。一緒にがんばりましょうね!

 

上級クラスを担当するにはTOEIC®︎700点以上が必要

国際線のファーストクラスやチーフパーサー(客室の責任者)の資格を取得するためには、TOEIC®︎700点以上が必要な航空会社もあります。

場面ごとに応じてフォーマルな英語でお客様と会話ができ、かつトラブルなどにも的確で迅速な対応ができる英語力が求められます。

結論、仕事をする上ではTOEICスコアよりもスピーキング力が一番必要。

現役CA
お客様と会話ができないことには、意味がありません。

リスニング力も必要ですが、機内で起こる事象は大体決まっており、その場の状況で内容を把握することもできます。

頻繁に使用はしないのですが、会社に報告が必要な事象が発生した場合には、報告書を英語で記載することもあるため、その際には若干のライティング力も必要です。

まずは、スピーキング力から少しずつ磨いていきましょう!

次の章では、スピーキング力をどうやって身につければ良いのかをご紹介していきます。

 

オンライン英会話を活用して英語力をアップしよう

CAに必要なスピーキング力やリスニング力は、オンライン英会話でも習得できます。

手頃な価格でいつでもどこでも気軽に英会話レッスンの受講が可能。

ネイティブ講師と画面を通して会話することができるので、リアルな英語コミュニケーション力が鍛えられます。

日頃から継続して外国籍の方と英会話をすることが、スキルアップの近道。

周りに英会話できる人がいない、いるけど恥ずかしくて話せない方はオンライン英会話を活用しましょう!

現役CA
オンライン英会話は何社もあるので、まずは無料体験などで試してみることをおすすめします。

 

まとめ

本記事では、CAに必要な英語力について解説しました。

最後に重要なポイントをまとめます。

ポイント

✔️ CA採用試験のときに求められる英語力

  • TOEIC®︎600点以上(英検2級)程度
  • TOEIC®︎600点以上で英語試験が免除される航空会社もある
  • TOEIC®︎600点未満でも応募は可能。他の能力や素質でカバーする。

✔️ 実際のフライトでは、スピーキング力とリスニング力が必要

  • 入社後の訓練で使う英語は、丸暗記できる
  • 国際線ではほとんど全ての説明に英語を活用する
  • 海外ベースのクルーと乗務する際、業務上の会話や連絡は英語でコミュニケーションを取る
  • 国際線の上級クラスや責任者の資格を取るときには、TOEIC®️700点以上が必要

✔️ CAに必要なスピーキング力とリスニング力を身につけるには、オンライン英会話レッスンがおすすめです。

行動と継続が、大きく自分の未来を変えてくれます…!

コツコツやった分だけ結果が出るのがTOEIC。

まずはTOEIC®︎600点を目標に取り組んでみましょう。

そして、私と同じ苦労と後悔をしないためにスキマ時間を有効活用して、オンライン英会話にもチャレンジしてみてください。

小さな一歩で大丈夫。

踏み出してみたら人生は少しずつ変わっていきますよ。



  • この記事を書いた人

現役CA

世界中を飛び回っているCA(キャビンアテンダント)|CA歴7年|日系大手の航空会社に勤務|国内線と国際線どちらも乗務| これまでのCA経験を活かして、少しでもお役に立てる情報発信ができるよう努めて参ります。 どうぞよろしくお願いいたします。

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